患者さんへ patients 無痛分娩のご案内

無痛分娩のご案内

アメリカやフランスなど諸外国では一般的に行われている無痛分娩ですが、日本ではまだ普及率は低いのが現状です。しかし、最近では需要が急速に伸びてきており、今後普及していくことと思われます。 日本では麻酔科医が無痛分娩を担当する施設と、産婦人科医が産科診療所で無痛分娩を兼任する施設があります。
当院では麻酔科医が無痛分娩を担当しており、安全で質の高い無痛分娩を提供しております。九州内では、特に基礎疾患のない無痛分娩希望の分娩を取り扱っている大学病院は2021年度時点では当大学病院だけです。大学病院であるので産科、麻酔科、新生児科と迅速に連携が取れ、妊婦さんにも赤ちゃんにも安全で質の高い無痛分娩を受けることができます。当院では、基本計画分娩による硬膜外鎮痛での無痛分娩を行っております。ご希望の方は、産科外来にお問い合わせください。

無痛分娩のよくあるご質問

Q. 痛みはまったくありませんか?
A. 痛みをゼロにすることを目標に薬の調整を行っていきますが、分娩の過程で痛みが強くなることもあります。
とくに、回旋異常が起きた場合や、分娩の進行が急速なときには、痛みを強く感じることがありますが、分娩を通してなるべく痛みが抑えることができるように調整します。
Q. 費用はどれくらいですか?
A. 無痛分娩料金として10万円かかります。
Q. 陣痛が始まったらすぐに対応してくれますか?
A. 当院では分娩日を決めて行う計画分娩で行っております。夜間休日の対応は原則おこなっておりません。夜間休日に陣痛が起きた場合は、無痛分娩はできません。
Q. 自分でいきんでお産することはできますか?
A. いきめます。麻酔の影響で足の感覚が鈍くなったり、動かしにくくなったりすることもありますが、基本的には自分でいきんで出産し、赤ちゃんに会うことができます。
Q. 副作用はありますか?
A. 硬膜外鎮痛は医療行為ですので、合併症のリスクはあります。当院では麻酔専門医が無痛分娩を担当し細心の注意を払っておこないます。合併症に関しては無痛分娩クラスで説明しておりますので、そのときにご質問ください。